今回は【四季織・仲秋】を紹介します。わずかに紫色がかかったこの色は、「仲秋の名月」の夜空のような色。真っ黒すぎないこの色は、どこか穏やかな印象の色になっています。ブラック系の万年筆インクをよく使っている人や筆記重視の人、興味のある人は、ぜひご覧ください!
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『四季織・仲秋』はどんなインク?
『四季織・仲秋』は、セーラー万年筆から販売されている、万年筆インクになります。
『SIKIORI-四季織』は、日本の自然が織りなす四季を感じる筆記具シリーズとされており、万年筆や万年筆インクなどが販売されています。
ボトルインクは20mlで1,320円(税込)、カートリッジインクは3本入りが385(税込)です。
ボトルインクの蓋を開けた時のインクの色は、やや紫色をおびた黒色ですね。
紙に書くとどんな感じ?
それでは『四季織・仲秋』で、実際に紙に書いてみましょう。使用する紙とガラスペンは次の物を使っています。
使用する紙
〇LIFEノート・ホワイト
〇LIFEノート・クリーム
〇三善トモエリバー
〇グラフィーロ
〇高砂プレミアムバンクペーパー
※使用する紙は見比べるため、紙を切って使用しています。
使用するガラスペン
○極細・・・・・Kemmy’s Labo(ケミーズラボ)
ペタル 透明 細軸
○細字・・・・・Kemmy’s Labo(ケミーズラボ)
太軸コルセット
○中字・・・・・工芸装置 リネア
●「藤」の文字は、PILOTの『カクノ・中字』、カリグラフィーの文字はセーラーの『万年筆ペン先のつけペンhocoro2.0m』を使用しています。
※このプログは、個人の検証と感想で掲載しています。ご了承ください。
LIFEノート・ホワイト
『四季織・仲秋』で、LIFEノートのホワイト紙に書いてみました。
くすみのある、落ち着きのある深い色ですね。
文字のアップです。
濃い色のインクなので、読みやすさは抜群です。
文字の濃淡がキレイですね!
筆で塗った部分のアップです。
インクを多くのせた部分はかなり黒いですが、筆で伸ばしていくと、やや紫色がかかった色が出てきました。
水で薄めていくと、黒色がかった紫色になっていきました。
LIFEノート・クリーム
『四季織・仲秋』で、LIFEノートのクリーム紙に書いてみました。
かなりハッキリとした、ブラック色になっています。
文字のアップです。
『四季織・仲秋』で書いたカリグラフィー文字の色は、濃いグレーになっていますね。
極細の文字はグレーっぽい文字ですが、細字や中字はかなりブラック色です。
筆でインクを塗った部分です。
「筆で伸ばしたら、真っ黒なのかな?」と思いきや、くすみのある、紫がかった黒色になりました。
LIFEノートのクリームとホワイトの比較
『四季織・仲秋』で書いた、ホワイト紙とクリーム紙を比べてみました。
ホワイト紙の『仲秋』は穏やかな色が、クリーム紙の『仲秋』は、ホワイト紙よりもハッキリとした色が出ています。
ホワイト紙とクリーム紙のどちらでも違和感なく使えますね!
三善トモエリバー
『四季織・仲秋』で、三善トモエリバーに書いてみました。
トモエリバーに書いた『仲秋』は、用紙の中では一番紫色を帯びた色になりました。
文字の濃淡がキレイに出ています。
水でインクを薄めていくと、黒っぽい薄紫色と、わずかに緑っぽい色が出てきました。
グラフィーロ
『四季織・仲秋』で、グラフィーロに書いてみました。
グラフィーロに書いた『仲秋』は、青みのある紫色っぽい黒色になりました。
ブルーブラックな感じですね。
文字のアップです。
この色の『仲秋』も、とてもシックな色ですね。
筆でインクを伸ばすと、くすみのある紫色っぽい黒色が出てきました。
水でインクを薄めていくと、薄い青紫色になりました。
高砂プレミアムバンクペーパー
『四季織・仲秋』で、高砂プレミアムバンクペーパーに書いてみました。
なんと、バンクペーパーに書いた『仲秋』は、暗めのモスグリーン色になりました!
こんなに色が変わるの⁉
上記のようなブラックのような色が出てくると思ったので、ビックリしました。おもしろいですね♪
文字のアップです
暗めのモスグリーン色で、オシャレな文字の色になりました。
色のくすみ具合は、他の用紙と変わらないみたいです。
水でインクを薄めていくと、フォギーブルーというか、鈍い浅葱色のような色になっていきました。
全体の比較
『四季織・仲秋』で書いた、全ての用紙を並べた写真がこちらです。
こうして比べると、紙によって『仲秋』の色にわずかに違いがあることがわかります。
『四季織・仲秋』は暗めの濃いインクなので、主に筆記にオススメします。
特に、ブラックインクをよく使う人に、気分転換に使ってみてほしいです!
裏抜け
『四季織・仲秋』全ての用紙を裏返して、裏抜けを確認しました。
文字を書いた部分は、すべての用紙に裏抜けはありませんでした!
ただ、インクをベッタリと多くのせた部分は、気になる感じがありました。
インクをベッタリと塗った部分については、LIFEノートのホワイト紙とクリーム紙、バンクペーパーに、インクが透けるような見え方をしています。
トモエリバーとグラフィーロには、インクをベッタリとのせた部分に裏抜けがみられました。
筆でインクを塗る時は、気をつけて使用してみるといいと思います。
しかし、なぜオレンジ色っぽい裏抜けになったのでしょう?
オレンジ色が見えないインクなのに不思議ですね……。
カーボンインクとの比較
『四季織・仲秋』と、プラチナ万年筆の『カーボンインク・水性顔料インク・ブラック』を、比べてみました。
『カーボンインク・水性顔料インク・ブラック』は、「本格真っ黒文字用」とインクの箱に書いてあるくらい、真っ黒のインク。
こうしてみると、『仲秋』はそこまで黒くないんだな、と思いました。
ややブルー系というか、パープル系の色に見えます。
まとめ
セーラー万年筆から販売されている『四季織・仲秋』は、くすみのある紫色を帯びた濃い色のインクになります。使う用紙によっては、『四季織・仲秋』の色に違いが出ることがあります。ブラックの様なパープル系のインクのため、極細字でも文字が読みやすいインクとなります。
ここまで読んで頂き、ありがとうございます。
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インクの裏抜けがしづらい手帳なので、ぜひご覧ください!
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