遊色インクとして人気が高い『インク工房・123』、あまりの美しさにインク沼にハマったという人もいるほど!実際に使うとどんな色が出るのか、トモエリバーやバンクペーパーなど色々な用紙に書いて比べてみました!これから123を買おうか迷っている人も、123が大好きな人も、ぜひご覧ください♪
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『インク工房・123』はどんなインク?
『インク工房・123』は、セーラー万年筆から販売されている万年筆インクです。
特にインク沼住人には、「遊色と言えば123」と言うくらい伝説的なインク!
基本はグレーのような、パープルのような色のインクに見えますが、インクの中にピンクやグリーンの色が見えるという、不思議な美しさを持つインクになります。
インクの色だけを見ると、紺色のような色ですね。
この色から、色々な発色が見られるから不思議。
セーラー万年筆のインクの中でも『インク工房・123』は、かなりの人気色となっていますが、意外にも入手は困難ではないインクです。
なぜなら人気が高いインクのため、万年筆インクを扱っているネットショップでは、ほぼ売られていることが多いから!
そのため、文具店で売られていることが無くても、ネットショップでは買えることが多いです♪
紙に書くとどんな感じ?
それでは『インク工房・123』で、実際に紙に書いてみましょう。
使用する紙とガラスペンは次の物を使っています。
使用する紙
使用する紙は、一般的に「万年筆を使用に適した用紙」として知られている製品を使用しています。
万年筆に適さない用紙の場合、「文字がにじみやすい」、「インクの裏抜けがしやすい」と、いうことがあります。
〇LIFEノート・クリーム
〇LIFEノート・ホワイト
〇三善トモエリバー
〇グラフィーロ
〇高砂プレミアムバンクペーパー
※使用する紙は見比べるために、切って使用をしています。
使用するガラスペン
○極細・・・・・Kemmy’s Labo(ケミーズラボ)
ペタル 透明 細軸
○細字・・・・・Kemmy’s Labo(ケミーズラボ)
太軸コルセット
○中字・・・・・工芸装置 リネア
●「藤」の文字は、PILOTの『カクノ・中字』、カリグラフィーの文字はセーラーの『万年筆ペン先のつけペンhocoro2.0m』を使用しています。
※このプログは、個人の検証と感想で掲載しています。ご了承ください。
LIFEノート・ホワイト
『インク工房・123』で、LIFEノートのホワイト紙に書いてみました。
グレーのような、パープルのような不思議な色合いが出ています。
文字のアップです。
そこまで濃い色ではないためか、極細字と細字は読みづらい気がしますね。
このくらい薄めの色だと、中字くらいの太さの方が読みやすいと思います。
(私が老眼かかってきているから、そう思うのかも……。)
特にカリグラフィーくらいの太さになると、インクの濃淡や遊色がよく見ることが出来て楽しいですね♪
『インク工房・123』を、筆で塗った部分のアップです。
インクをドップリ付けた部分は、かなり濃い青紫色になっています。
インクを伸ばしただけですが、薄めの123の色が出てきました。
水で徐々に薄めた部分は、濃い部分と薄い部分がまだら模様になってしまいました。
(私の薄め方が悪かったのかも)
薄くなるにつれて、ピンクっぽい薄紫色になっていきました。
所々に緑やピンクの遊色が見えて、キレイですね!
LIFEノート・クリーム
『インク工房・123』で、LIFEノートのクリーム紙に書いてみました。
クリームのためか、全体的に少し黄色っぽい123の色が出ています。
文字のアップです。
極細字と細字はやや読みづらい感じがありますが、濃淡がキレイですね。
中字やカリグラフィーの太さになると、読みやすくなります。
『インク工房・123』を、筆で塗った部分のアップです。
インクを多く付けた部分は、かなり濃い紫色です。
伸ばした色は、淡い紫色です。
LIFEノートのクリームとホワイトの比較
『インク工房・123』で書いた、ホワイト紙とクリーム紙を比べてみました。
クリーム紙の方がホワイト紙よりも黄色っぽく見えますね。
どちらもLIFEノートということもあり、遊色の出方は同じように出ています。
「どちらの用紙の方が適しているかな?」と思って書いてみたのですが、私はどちらの用紙に書いてもステキだな、と思いました。
ホワイト紙は123のそのままの色が出ている感じがしますが、クリーム紙は少しノスタルジックな感じがして、それもまたイイ!
トモエリバー
『インク工房・123』で、トモエリバーに書いてみました。
他の用紙に比べて発色は薄めですが、遊色が鮮やかに出て、濃淡もキレイです。
文字のアップです。
色が薄めなので、字に太さがある方が読みやすいですね。
『インク工房・123』を、筆で塗った部分のアップです。
インクをドップリ付けた部分が、思ったより長くなってしまいました。
水で薄めた部分は、緑色の遊色をわずかに見せながら淡いピンク色になっていきました。
筆で塗るとかなり遊色が楽しめて面白いです。
グラフィーロ
『インク工房・123』で、グラフィーロに書いてみました。
用紙の中では、一番濃い色が出ました。
文字のアップです。
他の用紙よりも色が濃く出たので、文字が読みやすいですね。
極細字は「まぁ読めるかな」という色の薄さですが、細字より太い文字は問題なく読めます。
万年筆で書いた「藤」の文字も、濃淡がキレイに出ています。
筆で塗った部分のアップです。
筆でインクを伸ばした部分は、インクを多くつけたところ以外も、やや色が濃い目の発色になりました。
そのためか、グラフィーロに書いた用紙は全体的に他の用紙よりも鮮やかになった気がします。
高砂プレミアムバンクペーパー
『インク工房・123』で、高砂プレミアムバンクペーパーに書いてみました。
「別の色⁉」
と、思いますが、123の色です!
かなり緑っぽい色になりました。
バンクペーパーで色が変わることは知っていたのですが、ここまで色が変わるのは驚きでした♪
文字のアップです。
他の用紙よりも色が薄めのため、文字にすると少し読みづらい事が気になりました。
けれど、文字に出てくる濃淡と遊色が幻想的な発色になっていて、とってもキレイです!
『インク工房・123』を、筆で塗った部分のアップです。
インクを多くのせた部分は青紫色になりましたが、伸ばしていくと薄紫色の中に緑色が見えています。
水で薄めてもかなり緑色が強いですね。
全体の比較
『インク工房・123』で書いた、全ての用紙を並べた写真がこちらです。
どの用紙にも、遊色が見られて満足!
かなり楽しめました♪
一番淡い発色になったのはトモエリバー、ハッキリとした発色になったのはグラフィーロでした。
バンクペーパーは緑色に変化。
『インク工房・123』は特に遊色が出やすく、色の変化が起きやすいインクなので、使うのが楽しいです♪
ちなみに、ブログで使っている用紙は万年筆に適した用紙なので、他の用紙は、発色または遊色の出方が変わることがあります。
ご了承ください。
裏抜け
『インク工房・123』で書いた、全ての用紙を裏返して、裏抜けを確認しました。
どの用紙にも完全な裏抜けは無いのですが、インクをドップリとつけた部分には、インクが透けた様に見えていました。
特にトモエリバーを裏から見ると、濃い目のピンクが透けて見えます。
(なぜピンクなのでしょう……。)
ぬりたくりをしてみました
『インク工房・123』を使って、ぬりたくりをしてみました。
今回は、Tono&Limsさんのデザインのクマさんのカードを使用しています!
カワイイ!! カワイイのですが……。
「なんか、宇宙にでも行って来たんですか?」と、いう発色になりました!!
スゴイですね……。
チラホラ見える緑やピンクの遊色が不思議さ満点な妖しさを醸し出しています。
一言では言い表せれない『インク工房・123』。
さすがです!
使用したのは、こちらの製品になります♪
色々なインクで塗るたびに、個性的なクマのキャラクターができて楽しさ満点です!
まとめ
セーラー万年筆の『インク工房・123』は、グレーやパープルのような色のインクに見えますが、インクの中にピンクやグリーンなどの遊色を見ることができる万年筆インクです。
発色が美しく遊色が出やすいインクのため、文字を書いたり、筆で色を塗った際には綺麗な発色と遊色が堪能できるインクとなっています。
ただ、やや色が薄めのインクのため、極細字などの細い文字は読みづらいかもしれません。
筆記重視の人は、文字の太さに気をつけてお使い下さい。
ここまで読んで頂き、ありがとうございます。
同じセーラー万年筆から販売されている「つけペン用ボトルインク Dipton ・ダークケイブ」もオススメのインクです。ぜひチェックしてみて下さいね!
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